シンポジウム
第24回日本畜産学会若手企画シンポジウム【オンライン開催】
若手が考えるこれからのアニマルサイエンス2022
- 開催日時:
- 2022年3月30日(木) 9:00〜16:45
- 開催場所:
- 広島大学生物生産学部(事務局)
- 世話人:
- 新居 隆浩(広島大)、牧野 良輔(愛媛大)、松崎 芽衣(広島大)、澤戸 利衣(農研機構)、吉田 悠太(茨城大)
- 協賛団体:
- 一般財団法人旗影会
3月30日に第24回若手企画オンラインシンポジウムを開催しました。直前の東北の地震の影響もあり、残念ながら発表予定者が1名不参加となりましたが、畜産学会若手企画委員会メンバー14名が最新の研究成果を発表したほか、聴講者として4名が参加しました。このシンポジウムは若手畜産研究者たちが未公開データを含む研究成果について自由に発表し、その内容について十分に議論を尽くすことを目的としたものです。もともとはサマーキャンプという名称の1泊2日の対面企画でしたが、コロナ禍に入ってからは開催が難しくなったため、2020年の第21回若手企画シンポジウムから1dayのオンライン開催に切り替えています。
前回のオンラインシンポジウムでは質疑応答の時間が短くて物足りなかったという意見があったため、今回は1人当たりの持ち時間を増やし、質疑の時間を前回の2倍の10分にすることで十分な議論時間の確保に努めました。しかし、ディスカッションに飢えた若手研究者の勢いはとどまるところを知らず、10分間の枠で質問できなかったメンバーらがチャットに流れ込み、終了時刻までチャット上では様々な意見が飛び交っていました。研究内容に対する鋭い質疑だけでなく、研究上の課題や悩みに対して複数の委員が意見を交わして新たなアイデアを生み出す姿も見られ、非常に建設的な議論がされていました。委員の専門分野が分散していることから、発表内容も栄養学に形態学、生殖学に畜産物利用学と多岐にわたり、普段の学会ではあまり触れる機会のない多様なアニマルサイエンスに浸る素晴らしいシンポジウムになったと感じています。
一時期の厳しい規制と比べて、昨今では少しずつ規制も緩和され、withコロナの生活様式も落ち着きつつあります。それでも学会をはじめ大人数での対面企画の開催は難しい状況が続いており、研究の議論の場は限られています。今回のシンポジウムが「研究成果について濃密な議論がしたい!」という若手メンバーの発散の場になったのであれば幸いです。私自身も皆の研究の進捗を見ることで、自分も負けていられないと研究欲にさらに火が付きました。
最後に、本セミナーの開催にあたり座長としてご協力頂いた世話人の先生方に、心から感謝申し上げます。
文 新居 隆浩(広島大)